肩こり 腰痛
カテゴリー：肩の症状腰の症状
肩こりのマッサージなどで、肩をマッサージするのは根本治療には繋がらない事が多いです。凝りや痛みの部分から最初にアプローチする方法は症状によってはあります。肩こりを、肩からマッサージなどをするのは根本治療には繋がり難い、治療者としては安易な方法とも言えます。肩の筋肉だけ使って肩が凝るわけではありません。肩だけが凝るのではなく、肩が凝ってれば身体全体の筋肉は緊張状態になっています。原因が何処になるか、全体のバランスを診て治療は行わないと、その場しのぎの治療となります。
肩こりを訴える患者さんに10分間のマッサージするより、同じ10分でも頭部や腕のといった運動連鎖の関連部位からの治療の方が効果的な場合が殆どです。筋肉を揉む事も治療技術の一つではありますが、硬い部分を強くマッサージするなどは、戻りも早いです。
治療例）
75歳の男性。元土木作業員（地下鉄のトンネル堀作業）
20代のときに、腰を打ち、それ以来、整形・鍼灸・整骨院などなど数々を廻ったそうです。
今回は、左臀部から左膝下の痺れと痛みが治まらず、ご紹介で来院。
痛みで、椅子にも座れないし、足を延ばして座ることしか出来ない状態。
立ったままま腰背部を診察すると、L3付近からS1くらいまでに、椎骨の変位があります。
20歳の時に、仕事で尻を打ってから、同じような症状が度々出て、
この地域の整形外科や鍼灸、接骨は、相当数行ったとの事。
しかし、鍼も効き目が無かった！（鍼は、効く筈ですが、どんな効果的な治療でも、
患者さんの仕事内容や、筋骨格系を正確に診察しないと効果は期待できない事もあります！）
患者さんが言うには、整形は、レントゲンとシップと低周波であり、接骨も低周波とマッサージで、
さほど効果が無く・・・といいます。
レントゲン上は特に骨の異状が無いと、年齢相応と言われたそうです。
一番楽な姿勢の側臥位（横になってもらいました。）先ずは、操体法SPATの診察法を試みますが、
痛みで動きが無い状態です。左膝屈曲位・右足伸展位で温熱療法にて、肝、TH12・L1 、L2-3、L5-S1付近を、温めます。
5分ほど温めながら筋肉を解して、仰向けになっていただきます。右足の膝・股関節の連動モビリゼーション、
次に同じく左足。両膝が特に痛みで縮こまっていたのが緩みだしてゆきます。
徐々に、大腿部の筋肉全体が緩んできます。
次に、足首のモビリゼーションから調整＆矯正。
次に、腰仙部のモビリゼーション。
次に、操体法SPATにて確認すると、随分と動きが出ており、楽になっていました。
患者さんに、確認すると、痛みも痺れも、随分楽になったとの事、。ズボンをはいてお帰りになりました。
2回目の治療。
３日後に2回目の治療のご予約でしたが、かなり良くなったんで、
嬉しくて、昨日は歩きすぎてしまった！との事・・・。
悪化すると心配なのでと初診から2日後に、ご来院されました。
本日は、うつ伏せにもなれますので、腰椎をしっかり診察できました。
胸椎腰椎の分岐部の変位があります。
温熱療法で、温めた後に、左股関節・膝・足首のモビリゼーションから、各関節調整。
次に、腰椎の調整。
痛みを、堪えた生活の為、腕肩の力が抜けない状態になっています。（これは、臨床上多く見られる、状態です。）
痛みの出てる部分のみの治療で改善するのは、軽度の場合は悪くは無いですが。
痛みの原因を探り、腰を歪める原因ある運動連鎖を考えた治療を組み立てます。
いきなり、腰椎の変位をカイロプラクティックで矯正して、それに付随する部位が改善して行く場合もありますが。
これは、患者さんの体力・年齢・筋力・筋肉の栄養状態などなどの要素に応じて対応しないとなりません。
当院では、患者様体質・年齢・筋力・筋肉の栄養状態などなどを、精査して治療いたしております。
当院のカイロプラクティックは、無痛のソフトカイロがメインです。無理な矯正は一切行いません。
