股関節痛の原因が、痛くない足首にあり!
カテゴリー:足の症状
痛むところを、幾ら治療しても、その時は良いが、直ぐに痛み出す。
このような場合は、別の部位に根本的な原因があることが少なくありません。
当院の診察や問診は、多角的な角度から行っております。
痛む部位を、揉み解すようなのは、正確な治療とは言えません。
当院では、根本原因を治療する、治す事に特化した治療をメインに行っております。
2016.1.26 (火)
65歳 女性
右大腿外側が痛いと来院。
2ヶ月くらい前から、痛みが強くなり、次第に右膝が挙がりにくくなり、
靴下を履くのが苦痛になる。最近は、階段を上るときに、右足が上がりにくく、
車の運転席に座るときに、右足を手で持ち上げて入らないと座れない!との事。
半年ほど前から、右大腿部前面から側面にかけて痛みが出現。
整形外科や、鍼灸院、整体院、と周り
この2ヶ月間は、週2~3回、計25回くらい整骨院に通ったが、一向に改善しないとのこと。
診察)
仰臥位) 先ず望診で直ぐに目に付くのは、右足の内反足(++)、
右上前腸骨棘の↓ 左↑ 。
次に、触診で、右腓骨頭を触ると、外側に出っ張っており、後方に回旋してます。
腓骨下端が外くるぶしを押し込み=下内側に内旋=内反足
従って、拇指球に体重を落と難くなる=足裏接地が出来難い。
小指側の小指球から踵外側のラインで足裏接地=内反足が強くなる。
そうなると、本来の立ち方である、体重が脛骨重心にならず、
腓骨重心になり膝下は外側の筋肉を過剰に使う立ち方・歩き方になります。
膝蓋骨が外側に定着しやすくなります。
膝蓋骨を覆う軟部組織(膝蓋靭帯、外側広筋等など)が外側にずれます。
股関節付近では縫工筋、大腿直筋、大腿筋膜張筋の上部である
上前腸骨棘の下部付近に痛みを訴える場合あり。
この患者さんも、
内反足=腓骨変位=膝蓋骨外側変位&膝蓋骨外側上部跳ね上がり変位=骨盤後方回旋。
女性には、かなり多い症状です。
しかし、この症状で、何処へ行っても改善が診られない方々が多く、
周り巡って当方に来られる患者さんは多い。
今まで、同じような症状で、何件も接骨院や整形外科を周ってる方々が殆どです。
アリクラから言わせると、今までは痛みの原因を、根本を探っていないと思います。
本日は、2回目の治療でしたが、痛みは取れて、足も多少上がるようになりました。
後ほど、詳細を書きますが、足首の矯正をしました。
この足首矯正は、足首・膝蓋骨・股関節の俺式一貫技法のモビリゼーションで調整します。
足首・膝蓋骨・股関節・腰椎の連動を運動連鎖から読み取る診察技法は動診であり、
診察と治療の決め手にもなります。